大陸/に関連した俳句の例をまとめました。
大陸/を含む俳句例
大陸や陳列長き冬の雁/小磯國雄
流氷の無垢の大陸接岸す/伊藤彩雪
日本の護符もち秋の大陸へ/渋谷道
仲秋や大陸に又遊ぶべく/高濱虚子
悠久の印度大陸にて昼寝/藤戸秀庸
大陸的気性ときどき雪催/櫂未知子
大陸の果なき黄砂曇とも/稲畑汀子
大陸の大日葵をたゞ記憶/高濱年尾
雨降つて地の固まる五大陸/高橋龍
蒙古斑を青き大陸と思え/松本勇二
大陸の果なき沃土馬肥ゆる/山田弘子
大陸の沈むけしきや竹の春/五島高資
大陸の綺羅星の夜を煖房車/福田蓼汀
追はることなき大陸の稲雀/品川鈴子
大陸は簡単服を吹いてゐる/あざ蓉子
大陸の飛沫さびしも夕櫻/正木ゆう子
昼寝覚め又大陸の旅つゞく/高浜虚子
鳥渡る大陸の雲流るゝに/田原けんじ
大陸に三つの母校鳥帰る/河西みつる
大陸の匂ひの李熟れにけり/望月澄子
俳句例:21句目~
どこ行かう大陸五つ四月馬鹿/松平吉生
アカシヤの花や大陸第一歩/東洋城千句
大陸ニ大音響ガ直立シテヰル/夏石番矢
往事茫々大陸リラの咲く頃か/福田蓼汀
戦車工病み大陸に戦車めぐる/細谷源二
五大陸模様の林檎ならば買ふ/櫂未知子
盲画家のやうに大陸をくぐれ鱶/竹中宏
不知火にムー大陸の横たわる/五島高資
蛍烏賊ムー大陸は夕餉どき/小笠原風箕
今ぞ踏む闇の大陸耳鼻は凍り/相馬遷子
ユーラシア大陸の秋数え唄/鈴木六林男
鮟鱇裂くや大陸の根が現れる/豊口陽子
大陸の黄塵を歯に噛みて征く/日野草城
シャワーゆたかに私の暗黒大陸/櫂未知子
ダリア一輪挿して大陸生れかな/工藤義夫
大陸は星もおほつぶ夕涼み/鍵和田ゆう子
雲を袋に不安な大陸へ少年戻る/金子兜太
髪刈つてはや大陸の秋に在り/佐野青陽人
大陸の雨かをりやんの葉を流れ/長谷川素逝
我が生れし大陸よりの黄砂かな/服部たか子
俳句例:41句目~
雪を掘るや大陸搖れるさまもなし/和田悟朗
かをりやんに大陸の雨そそぐなり/長谷川素逝
きようのジャム屋根のむこうに大陸/末氷通子
ダックの晩餐華僑に夕映え大陸都市/伊丹公子
ジャガイモを切れ大陸はそこにある/若林武史
大陸から長く手紙が来ない麦の穂を手に/斎藤則
大陸を発せしといふ高気圧またたく星となりて来てをり/木村博夫
大陸に針ひとつ落ちて澄む秋やアジアとは誰が名付けし大地/川野里子