かまいたちに関連した俳句の例をまとめました。
かまいたちを含む俳句例
死神に尻餅つかせ鎌鼬/林翔
鎌鼬榛の木原の花嫁孤影/林桂
鎌鼬前九年町上り坂/宮慶一郎
かまいたち仏に花を怠れば/黛執
お隣の瓦飛びくる鎌鼬/佐藤重子
鎌鼬少年の貌していたり/竹村脩
本を売り心の隅に鎌鼬/赤尾兜子
道の辺の男根様の鎌鼬/岩瀬満里子
天主閣の寄木柱や鎌鼬/町田ヨシ子
御僧の足してやりぬ鎌鼬/高浜虚子
傷を見て少年泣けり鎌鼬/三星山彦
鎌鼬昔むかしの母の傷/岸田みい子
広重の冨士は三角鎌鼬/成瀬櫻桃子
鍵穴をぬけてあやふし鎌鼬/筑紫磐井
鎌鼬冬のふらここ漕ぎ眩む/鈴木栄子
鎌鼬なるや師の足掬ひしは/小津溢瓶
鎌鼬宵月も匕首とばしけり/井沢正江
ちはやぶる奥の細道/鎌鼬/鈴木石夫
鎌鼬菅負ふ人の倒れけり/水原秋櫻子
その日より恋人の消え鎌鼬/窪田英治
俳句例:21句目~
つっかけの先をすくはれ鎌鼬/赤松子
三人の一人こけたり鎌鼬/池内たけし
城跡になまじ棲み古り鎌鼬/武川一夫
話には聞いてをりしが鎌鼬/高橋秋郊
柚もぐやきりりと足に鎌鼬/由利茘枝
貌見せぬ夜叉払ひたる鎌鼬/中村順子
軍装を解く山中のかまいたち/星野昌彦
わが膽に棲みてひさしき鎌鼬/眞鍋呉夫
心急くまゝにまろびて鎌鼬/長谷川蕗女
もの焚けば灰舞上がり鎌鼬/片山由美子
乙女子の衣を裂きしのみ鎌鼬/馬場駿吉
鎌鼬ざくりと一生始まりぬ/恩田侑布子
血塗りたる女人あはれや鎌鼬/檜垣括瓠
鎌鼬ほったらかしに海のあり/小林貴子
鎌鼬われは静かに病み臥せる/石川桂郎
鎌鼬人の世にある怨みごと/土田祈久男
鎌鼬こころの創は血を見せず/樋田初子
麦踏んで帰る焼野のかまいたち/中拓夫
倒産かもしれぬ槌投げ鎌鼬/和田つねお
いささかの父への遺恨鎌鼬/藤田あけ烏
俳句例:41句目~
馬売りて墓地抜けし夜の鎌鼬/千保霞舟
信濃には昔ありけりかまいたち/村松紅花
あかあかと飼ひ馴らすべし鎌鼬/黒田杏子
野を飛んできたりし脛に鎌鼬/瀧澤伊代次
声あげて見てもひとりや鎌鼬/田中よし雄
かまいたち楔を入れて木を挽けば/茨木和生
さげてゐしものとりおとし鎌鼬/吉岡秋帆影
ラーメンや見知らぬ町のかまいたち/田中正能