山開に関連した俳句の例をまとめました。
山開を含む俳句例
戸隠に雷一つ山開/串上青蓑
金色の鍵奉る山開き/神沢英雄
仙骨の一先達や山開き/山内星水
六帖に十人泊る山開き/満田玲子
石槌は四国の屋根よ山開/山田眉山
山開最後列に祓はるる/猪俣千代子
町中が弾んでをりぬ山開/野崎加栄
老人の杖が芽ぶきて山開/宮坂静生
鉞の一撃富士の山開き/長田白日夢
雲上に天つ声待つ山開/上田日差子
三千の松明が消え山開/長谷川水青
馬蹄跡に置く靴先や山開/香西照雄
山開き大落石の居坐りて/菅間杏可
仔兎の耳透く富士の山開き/飯田龍太
大鷹の舞鮮らしき山開き/海野ふさ子
天に満つ星の時間や山開き/宮地良彦
奥山にむささびの声山開き/皆川盤水
寒晴の谷戸は萱山開きかな/皆川白陀
山のものばかり供えて山開/天沼茗水
深山蝶直ぐ舞ひ立てり山開き/瀧春一
俳句例:21句目~
山開とて歩かねばならぬ道/稲畑汀子
山開き太鼓で雲の封を切る/本宮鼎三
神の座を雲来て包む山開き/藤谷紫映
神官の背を雲這へり山開き/岡田日郎
快晴の快風の山開きけり/三田きえ子
山開き遅るる富士の残り雪/手島知韶
どの子にも木霊返して山開き/白根君子
をだまきの門浄めたり山開き/堀口星眠
枇杷の種弾みて富士の山開き/飯田龍太
護符の鈴妻の荷に結ふ山開き/小西藤満
雪渓に立つ宮小さし山開き/長屋せい子
撒く塩の草に音たつ山開き/福田甲子雄
霧ふかく不二は見えねど山開き/谷迪子
日雀来てうながす春の山開き/吉澤卯一
いとけなき巫女の鈴振る山開き/小林客水
しなやかなけものを檻に山開/神尾久美子
ピッケルとザイルを祓ひ山開き/清宮文江
よく晴れて下谷の富士の山開き/矢島渚男
山開きたる雲中にこころざす/上田五千石
注連切つて青無垢の山開きけり/関森勝夫
俳句例:41句目~
山開き画布はさみどり滴らす/佐藤いね子
お山開きし甲州街道となりにけり/富安風生
噴火せしあとのさびしさ山開き/加倉井秋を