兄妹に関連した俳句の例をまとめました。
兄妹を含む俳句例
帰り花兄妹睦びあひにけり/敦
兄妹の壺に頒ちし東菊/大星明子
寝話しの親子兄妹二月尽/瀧春一
隙間風兄妹に母の文異ふ/石田波郷
鉄線花兄妹に朝流れけり/小池文子
西瓜喰ふまだ机なき兄妹/小川軽舟
兄妹の焚火のあとの寒の雨/安住敦
母見舞ひ帰る兄妹夕焼中/山田弘子
兄妹の相睦みけり彼岸過/石田波郷
春雪や兄妹部屋を異にして/安住敦
枯野吐き出す発熱の兄妹/対馬康子
暁の鐘兄妹いまも蛇泳ぎ/柿本多映
兄妹の今宵鄙めく茶立虫/石田波郷
四月尽兄妹門にあそびけり/安住敦
そぞろ寒兄妹の床敷きならべ/安住敦
二夜三夜兄妹会はず冬了る/石田波郷
兄妹に月美しきメロンかな/橋本寅男
兄妹に蚊遣は一夜渦巻けり/石田波郷
兄妹のパリーに会す新樹雨/高木晴子
兄妹の仲よきときの氷菓子/山田弘子
俳句例:21句目~
兄妹の合の子二人泳ぐのみ/京極杞陽
埋火や兄妹に刻過ぎやすし/大石悦子
夏すでに兄妹懈く叱り合ふ/石田波郷
花降るがに噴水は千兄妹に/小池文子
梶の葉を戀のはじめや兄妹/正岡子規
潮浴の手をとりあひて兄妹/富安風生
露寒や兄妹さらに黙り合ふ/石田波郷
野遊びに昏れ兄妹の同じ声/杉本雷造
兄妹疎遠母のむかしの飯櫃入/石川桂郎
兄妹のあひのこ二人泳ぐのみ/京極杞陽
墓の虻生きおる兄妹たちの声/寺田京子
初つばめ兄妹の歌すぐ揃ふ/吉田北舟子
分けあうて兄妹病める目刺かな/石野兌
脚長き兄妹の売るラムネかな/行方克巳
幼な顔の兄妹よ涼充ちきたり/渡辺水巴
新生姜兄妹の灯のなにげなし/小池文子
ひかり頒けつつ兄妹の麦藁帽/楠本憲吉
うちそとに兄妹のこゑ煤拂/石田あき子
柘榴割きわれら射手座の兄妹/馬場駿吉
月見草どこまで行つても兄妹/小泉八重子
俳句例:41句目~
兄妹に雑木の花の降る日かな/山田みづえ
三月尽兄妹いつまで倶にあらむ/石田波郷
兄妹にはるかぜ海を見にゆかむ/山田みづえ