8月に使用する季語を一覧にまとめました。
※後半に「八月」の例句を220句ほどまとめてあります。
8月の季語:時候
初秋 / 文月 / 立秋 / 残暑 / 秋めく / 新涼 / 処暑 / 八月尽 /
8月の季語:天文
盆の月 / 天の川 / 秋の初風 / 初嵐 / 送りまぜ / 盆東風 / 御山洗 / 秋の雷 /
8月の季語:地理
8月の季語:生活
新豆腐 / 焼米 / 豇豆飯 / 秋扇 / 燈籠 / 八月大名 / 大根蒔く / 豆引く / 大豆干す / 鷹打 / 小鷹狩 / 鳩吹 / 秋の鵜飼 / 相撲 / 休暇明 /
8月の季語:行事
七日の御節供 / 相撲の節 / 終戦記念日 / 震災記念日 / 硯洗 / 七夕 / 星合 / 二星 / 牽牛 / 織女 / 七姫 / 妻迎舟 / 乞巧奠 / 庭の立琴 / 星の薫物 / 願の糸 / 貸小袖 / 七箇の池 / 梶の葉 / 梶鞠 / 真菰の馬 / 眠流し / 竿燈 / 釜蓋朔日 / 草の市 / 盆用意 / 七日盆 / 盆路 / 盆花 / 盆 / 生御魂 / 蓮の飯 / 刺鯖 / 苧殻 / 迎火 / 精霊火 / 施餓鬼 / 茄子の馬 / 墓参 / 送り盆 / 送り火 / 百八燈 / 大文字 / 燈籠流 / 精霊舟 / 踊 / 風の盆 / 盆竈 / 盆綱引 / 盆休 / 盆節季 / 中元 / 後の薮入 / 衝突入 / 盆狂言 / 愛宕火 / 北野祭 / 数方庭祭 / 深川祭 / 戸隠祭 / 三島祭 / 玉取祭 / 吉田火祭 / 御射山祭 / 鹿島祭 / 気比祭 / 摂待 / 解夏 / 六斎念仏 / 六道参 / 清水星下り / 二十六夜待 / 清水千日詣 / 奉燈会 / 地蔵盆 / 被昇天祭 / 聖母聖心祭 / 支倉忌 / 了以忌 / 応挙忌 / 文覚忌 / 道灌忌 / 宗祇忌 / 水巴忌 / 義秀忌 / 木歩忌 / 迢空忌 /
8月の季語:動物
鷹の塒出 / 荒鷹 / 鷹の山別 / 別烏 / 仙入 / 鰹の烏帽子 / 秋の蛍 / 蜩 / つくつく法師 / 蜉蝣 / 鈴虫 / 松虫 / 邯鄲 / 草雲雀 / 鉦叩 / 螽蟖 / 馬追 / 轡虫 / 刺虫 /
8月の季語:植物
木槿 / 芙蓉 / 山茱萸の実 / 桃の実 / 棗の実 / 桐一葉 / 秋の芽 / 桐の実 / 臭木の花 / 山椒の実 / 秋桑 / 楤の花 / 蘡薁 / 山葡萄 / 野葡萄 / カンナ / ジンジャーの花 / 朝顔 / 夜顔 / 仙翁花 / 模様莧 / 鬱金の花 / 落葵 / 鳳仙花 / 秋海棠 / 大毛蓼 / 弁慶草 / 川芎の花 / 西瓜 / 冬瓜 / 紅冬瓜 / 夕顔の実 / 青瓢 / 馬鈴薯 / 茗荷の花 / 鳩麦 / 蕎麦の花 / 新小豆 / 畦豆 / 隠元豆 / 豇豆 / 刀豆 / 藤豆 / 籬豆 / ホップ / 薄荷の花 / 煙草の花 / 秋の蓮 / 草の香 / 萩 / 泡立草 / 荻の声 / 葛の花 / 鉄道草 / 藪からし / 施覆花 / 田村草 / 葈耳 / めはじき / 藤袴 / 鵯花 / 麝香草 / 桔梗 / 沢桔梗 / 小水葱の花 / 千屈菜 / 釣鐘人参 / 女郎花 / 男郞花 / 水引の花 / 苔桃 / 釣船草 / 矢の根草 / 大文字草 / ぬめり草 / 鼠の尾 / 点突草 / 星草 / 草牡丹 / 松虫草 / 露草 / 弟切草 / 蓼の花 / 赤のまんま / 溝蕎麦 / 茜草 / 野稗 / 雀の稗 / 楢茸 / 桜茸 /
「八月」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「八月」について
【表記】八月
【読み方】はちがつ
【ローマ字読み】hachigatsu
子季語・関連季語・傍題・類語など
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季節による分類
・「は」で始まる秋の季語
・「秋の時候」を表す季語
・「初秋」に分類される季語
八月を含む俳句例
八月や潮の下の岩畳/増田龍雨
日本中八月十五日暁/池田澄子
八月も水瓶はあり古机/中田剛
深息をして八月の峠かな/中里結
八月の大仏殿の暗さかな/長田等
松杉うらがは八月十五日/松澤昭
南に海八月の稲を刈る/岡井省二
対岸を右足走る八月は/西川徹郎
八月の太白低し海の上/正岡子規
八月の石鎚の雨銀色に/坪根里杏
八月十五日木影が家の中/中田剛
八月の雀と仰ぐ八ヶ岳/高澤良一
八月の雀ばかりの関址かな/柏禎
八月の嘘と親しむ甘納豆/坪内稔典
八月や弟が来て母と居り/斉藤美規
正門を出入り勤む八月は/森田智子
橋渡り八月の森遠く見る/浅井詔子
八月の器に満たす水の音/高澤良一
桜貝は遺骨八月十五日/櫛原希伊子
八月や老いの愛せし白襲/筑紫磐井
俳句例:21句目~
八月や真白きものに蛆虫も/辻桃子
八月の大病院の迷路かな/中込誠子
抱き地蔵軽き八月十五日/犬塚南川
八月の太白ひくし海の上/正岡子規
八月の出演役者冥利とも/片岡我当
魚に塩ふつて八月十五日/栗原雅代
八月を足首細く迎えけり/和田悟朗
八月の一粒栗の木や仰ぐ/石川桂郎
八月や死なれし話死ぬる話/本井英
八月の月光部屋に原爆忌/大井雅人
朝の膳に向ふ八月六日晴れ/原朋冲
冠雲や八月の死者顔の布/平井照敏
八月の沖へ簀立の翼張る/毛塚静枝
八月や干して寝巻の花模様/森澄雄
片爪の蟹這ふ八月十五日/木内彰志
八月の雨の肋を探りゐる/佐藤鬼房
八月六日朝の空に観覧車/森田智子
八月や巡礼という旅支度/久保砂潮
八月の裏向いている卸金/森田智子
八月や闇の渚のはしり浪/松本北嶺
俳句例:41句目~
八月の鏡に映り不和の家/森田智子
父亡くて八月の風海に鳴り/石嶌岳
八月の巖のか黝く東尋坊/高澤良一
八月や野菜畑の疲れけり/清水静子
空缶を蹴つて八月十五日/那須淳男
空蝉や背割れ八月十五日/河野南畦
舟を洲によせて八月十五日/中田剛
船の胴水吐き八月十五日/池田秀水
蜂が蟻はこぶ八月十五日/土屋巴浪
蝉こゑを張る八月の箒川/石原舟月
白炎となる八月の城下町/柴田白葉女
白むくげ白無垢八月十五日/川崎展宏
しろがねの葬花八月十五日/猿山木魂
八月灼け六日九日原爆落つ/山崎秋穂
八月の桜落葉を掃けるかな/富安風生
八月の榧の木蔭も若狭かな/石川桂郎
八月の雨脚太く地を打てる/嶋田麻紀
八月も落葉松淡し小会堂/中村草田男
八月の海濃き癩の霊場かな/宮武寒々
八月の海辺に古き馬車通ふ/内藤吐天
俳句例:61句目~
みちのくに八月終る山の風/高木晴子
八月大名馬の脚ちふ演し物で/辻桃子
八月やいまも鴨居に御紋章/柿本多映
八月の畳にをんな肥りたり/藤木清子
八月の眼鏡魚が飛びたい日/対馬康子
永かりし八月庭を貧しくす/松村蒼石
八月や艀ふたげる癈運河/八木林之介
八月十五日ますます乱反射/有馬英子
八月の空やしづかに人並び/柿本多映
八月の音のひとりとして歩む/鴨下昭
八月のうぐひす幽し嶽の雲/渡邊水巴
八月や黒も炎えいろ黒地蔵/猿田咲子
八月の落莫として明るけれ/杉本幽鳥
八月の血は鉄錆の匂ひせり/長山順子
八月の行方や稲に波走り/米澤吾亦紅
八月や男生みたる佛師が妻/寺田寅彦
八月やこの茫漠に風が吹き/野澤節子
八月のゆふべふかんど十五日/松澤昭
嬰児泣き松の八月強靭に/林田紀音夫
八月やしけて戻りし珊瑚船/高田蝶衣
俳句例:81句目~
八月の北空高齢の死を通す/桜井博道
八月の口開けてゐる夢の中/高澤良一
八月も果ての没日の遍路道/飯田龍太
八月やひのとひつじの十五日/松澤昭
眼鏡ごし八月のまた現れて/森田智子
礁打つ浪に八月傷むかな/秋元不死男
嗚呼嗚呼と鴉八月十五日/北見さとる
呼べど人居ぬ八月の金物屋/林原和枝
八月の巨雲青空抜けて信濃/松村蒼石
八月も終りに降れる雨に斑/高澤良一
八月の擦り傷の跡ほの白し/高澤良一
八月の暗室に入り胸部撮る/高澤良一
陰暦八月虹うち仰ぐ晩稲守/飯田蛇笏
隣へ貸す八月十五日の大鍋/寺井谷子
飯粒の八月ひかる信濃行/石橋辰之助
魂が啼いて八月だらけてふ/筑紫磐井
八月の懐炉仕入れて飢饉年/八牧美喜子
八月の沖よりイエスあらはれむ/長田等
八月の炉あり祭のもの煮ゆる/木村蕪城
八月の爐あり祭のもの煮ゆる/木村蕪城