6月に使用する季語を一覧にまとめました。
※後半に「六月」の例句を300句ほどまとめてあります。
6月の季語:時候
仲夏 / 皐月 / 芒種 / 田植時 / 入梅 / 梅雨寒 / 夏至 / 白夜 / 半夏生 /
6月の季語:天文
梅雨空 / 梅雨の月 / 梅雨の星 / いなさ / 黒南風 / ながし / 黄雀風 / 梅雨 / 青梅雨 / 空梅雨 / 五月雨 / 夏ぐれ / 薬降る / 虎が雨 / 梅雨雷 / 五月闇 / 梅雨晴 / 五月晴 /
6月の季語:地理
五月富士 / 富士の雪解 / 梅雨穴 / 井水増す / 五月川 / 出水 / 皐月波 / 植田 /
6月の季語:生活
集め汁 / 蒼朮を焼く / 苗取 / 田植 / 早乙女 / 田下駄 / 胡麻蒔 / 黍蒔 / 稗蒔 / 椿挿す / 菊挿す / 漆掻 / 竹植う / 水見舞 / 糸取 / 新糸 / 新真綿 / 蛍売 / 蛍狩 / 蛍籠 / 麦藁籠 /
6月の季語:行事
騎射 / 左右近の馬場の騎射 / 五日の節会 / 菖蒲の枕 / 父の日 / 削掛の甲 / 菖蒲人形 / 菖蒲引く / 菖蒲葺く / 菖蒲湯 / 菖蒲刀 / 菖蒲打 / 印地打 / 菖蒲の占 / 菖蒲の根合 / 百草を闘わす / 薬玉 / 神水 / 六日の菖蒲 / 薬狩 / 樗を佩ぶ / 桃引符 / 五月狂言 / 競渡 / さくらんぼ祭 / 儀方を書く / 梟の羹 / 守宮を搗く / 神麯製す / 五月忌 / 朝顔市 / 伊勢の御田植 / 貴船祭 / 熱田祭 / 県祭 / 品川祭 / 百万石祭 / 住吉の御田植 / 御田植祭 / 花田植 / ちゃぐちゃぐ馬っこ / 日枝神社祭礼 / つぶろさし / 札幌祭 / 鵜坂祭 / 三枝祭 / 鬼太鼓 / 江戸浅間祭 / 富士垢離 / 夏神楽 / 伝教会 / 青葉祭 / 鞍馬の竹伐 / 愛染祭 / 花の日 / 聖ヨハネ祭 / 聖ペトロパウロ祭 / 聖霊降臨祭 / 三位祭 / 聖体祭 / 鑑真忌 / 北枝忌 / 士朗忌 / 丈山忌 / 蝉丸忌 / 頼政忌 / 業平忌 / 青峰忌 / 紅緑忌 / 桜桃忌 / 独歩忌 / 芙美子忌 /
6月の季語:動物
海亀 / 亀の子 / 鶯の付子 / 濁り鮒 / 麦藁鯊 / 麦藁鯛 / 麦藁章魚 / 夏蚕 / 蚕蛾 / 蛍 / 初蜩 / 蜻蛉生る / 早苗蜻蛉 / 蟷螂生る /
6月の季語:植物
桜の実 / 紫陽花 / 花橘 / 百日紅 / 梔子の花 / 杜鵑花 / 白丁花 / 繍線菊 / 未央柳 / 額の花 / 夾竹桃 / 南天の花 / 柚の花 / 橙の花 / 金柑の花 / オリーブの花 / 柿の花 / 石榴の花 / 青梅 / 小梅 / 楊桃 / 桜桃の実 / 山桜桃 / 李 / 巴旦杏 / 杏子 / 枇杷 / 箱根空木の花 / 錦木の花 / 雁皮の花 / 楝の花 / 黐の花 / 椎の花 / 榊の花 / 木斛の花 / 定家葛の花 / 漆の花 / 皂莢の花 / 呉茱萸の花 / 木天蓼の花 / 檀の花 / えごの花 / 要の花 / 桑の実 / 竹の皮脱ぐ / 竹の花 / 篠の子 / 杜若 / あやめ / 花菖蒲 / 菖蒲 / 鳶尾草 / 芍薬 / 葵 / 罌粟坊主 / 除虫菊 / 石竹 / 虫取撫子 / 花菱草 / 金魚草 / ジキタリス / アマリリス / 鬼燈の花 / 小判草 / 松本草 / 紅の花 / 茴香の花 / 京鹿子 / 青芭蕉 / 西瓜の花 / 南瓜の花 / 人参の花 / 芋の花 / 馬鈴薯の花 / 甘藷の花 / 唐辛子の花 / 蒟蒻の花 / 高菜 / 刈葱 / 早苗 / 田植花 / 浜昼顔 / 昼顔 / 蚤の衾 / 水芭蕉 / 沢瀉 / 河骨 / 三つ柏 / 菱の花 / 藺の花 / 羊蹄の花 / 十薬 / 虎尾草 / 烏柄杓 / 敦盛草 / 一薬草 / 草の王 / 鵯上戸の花 / 甘野老の花 / 破れ傘 / 鴇草 / 靱草 / 蛍袋 / 麒麟草 / 半夏生草 / 花茗荷 / 山牛蒡の花 / 芹の花 / 鋸草 / 石斛の花 / 鴨足草 / 泡盛草 / 梅笠草 / 蠅取草 / 銀龍草 / 唐糸草 / 苔の花 / 苔茂る / 藻の花 / 蝉茸 / 木耳 / 梅雨茸 /
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「六月」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「六月」について
【表記】六月
【読み方】ろくがつ
【ローマ字読み】rokugatsu
子季語・関連季語・傍題・類語など
・六月来る(ろくがつくる:rokugatsukuru)
・六月風(ろくがつかぜ:rokugatsukaze)
–
季節による分類
・「ろ」で始まる夏の季語
・「夏の時候」を表す季語
・「仲夏」に分類される季語
六月を含む俳句例
六月の海原に玉沈めんか/原裕
六月の藪鶯や光悦寺/岸風三楼
父眠る国六月の満月に/杉本寛
六月の杉の雫や二荒山/正岡子規
六月の真珠筏に光る雨/田中千恵
六月の雪島山はソ連領/角川源義
六月の花魁島を手枕に/大森知子
六月の空に紛れし貝釦/内田美紗
六月や月光しばし床柱/黒田杏子
六月や厳瓮沈めし淵のいろ/原裕
六月の空高々と神の杉/都甲憲生
六月の雲あわただし大庇/桂信子
六月や巌瓮沈めし淵のいろ/原裕
五月六月星に漂う掃海艇/穴井太
六月や真言宗が真赤なり/原田喬
先に音来て六月の山の雨/西尾潔
六月や峰に雲置くあらし山/芭蕉
寂かなる雨六月の白襖/石原舟月
六月の京より届く床柱/生野照子
六月の劇団員が空作る/大石雄鬼
俳句例:21句目~
六月や大農園の罌粟畑/松藤夏山
六月や堤の下の二階建/野村喜舟
六月の青嶺仏相嶽鬼相/西本一都
白絹と真珠六月の婚/柴田白葉女
白滝や六月寒き水煙り/松岡青蘿
木の瑞の坊主も暑し六月会/麦水
忽ちに六月の海傾きぬ/佐藤春夫
六月の雨の原稿用紙かな/皆吉司
六月や飴の匂ひの松の径/中島月笠
六月の言葉残りて秋の旅/浜田酒堂
六月や袋に頒つ入院費/石田あき子
六月や藍を濯ぎて川浄め/毛塚静枝
六月や印度通ひの飛脚船/正岡子規
六月や草の匂ひの水間寺/赤松柳史
六月や信濃は雲のはたた神/森澄雄
六月や終りの迅き砂時計/塚本務人
六月や硝子小皿の薄荷飴/中村千久
六月や砂で嘴拭く宮雀/中村草田男
先生の碑に六月の海の雨/大石悦子
六月の風なくて月細き人/京極杞陽
俳句例:41句目~
六月の海霧蕭々と牧泊り/堀口星眠
六月や湖の昏さの猿田彦/野中亮介
六月の湖の昏さに似て少年/鈴木映
六月の濁舟倉も鎖すまま/友岡子郷
六月や沼に花なき少林寺/上田俊二
六月の鈴蘭は咲く北の国/高木晴子
六月の陸美しや磯なげき/山本歩禅
六月や氷つきわる山近し/立花北枝
六月や水行く底の石青き/伊藤信徳
六月の鶯ひゞく荒瀬かな/渡辺水巴
六月や日光はよき杉並木/野村喜舟
誕生の明治六月暑かりし/萩原麦草
蕣に鳴や六月ほとゝぎす/榎本其角
舟べりを過ぐ六月の水の色/桂信子
六月の雲崩れけり妙義山/正岡子規
六月やひき茶色なる舞扇/今泉貞鳳
絶壁をなす六月の麦の丈/宮坂静生
石斧の憩ひ六月の沼青む/佐野美智
六月の花嫁に遇ふ森の道/岩崎照子
六月の花嫁の父なる夫よ/大石悦子
俳句例:61句目~
六月の風無くて月細き人/京極杞陽
六月の竹林誰か先を行く/和田順子
六月や地球は青き水の星/三苫真澄
渦巻きて六月寒き雄物川/青木重行
枝払ひして六月を迎ふ庭/千原草之
六月や小石拾ひし夕月夜/中島月笠
新芋に先六月の月見かな/高井几董
六月やロ中の香の薄荷糖/石塚友二
六月や枕高くて怯懦なる/河野南畦
家照つてゐる六月の麻畑/岡井省二
六月の乙女の白き糸切歯/今泉貞鳳
六月の鶏鳴母に漂へり/磯貝碧蹄館
夏に籠る山六月の椿かな/喜谷六花
六月やあをき裾ひき雨降山/柳洋子
六月は水占貴船詣かな/後藤比奈夫
六月の角影を濃く神の鹿/中山純子
雲のぼる六月宙の深山蝉/飯田龍太
六月をしづめて咲くや雪の下/東以
六月の水に映りし時計台/宮本郁江
「桜桃」を胸に六月十九日/石川桂郎
俳句例:81句目~
六月の馬上にのこる鞭の音/加藤郁乎
六月の鯛あがりけり波勝崎/多田裕計
さくらんぼ六月生れ讃ふべし/轡田進
六月やうたたねになほ麦屋節/桂信子
六月やお白粉なする腋の下/正岡子規
六月や太夫となる身罪深し/正岡子規
六月や小猿飼ひゐる舟の家/宮武寒々
六月や柿の青葉のばら~に/寺田寅彦
六月や汗衫をぬぎし青女房/筑紫磐井
五月より六月にかけ満洲へ/京極杞陽
六月や洗ひざらしに糊きかせ/桂信子
六月や父ひとり入る蜜柑庫/萩原麦草
六月や生日にかはく魚の皮/中川宋淵
六月が終るに妻を穢しけり/萩原麦草
六月や白痴走りて寺燃ゆる/攝津幸彦
六月や能の亡霊足袋真つ白/北野民夫
六月や雲居る山へ杖をひく/村越化石
六月や風のまにまに市の音/石田波郷
六月猫が曲った方へ曲ろう/川口重美
六月病む厄祓ふごと暦剥ぐ/市村敏江