5月に使用する季語を一覧にまとめました。
※後半に「五月」の例句を300句ほどまとめてあります。
5月の季語:時候
卯月 / 清和 / 立夏 / 夏浅し / 夏めく / 薄暑 / 麦の秋 / 小満 / 五月尽 /
5月の季語:天文
木の芽流し / 茅花流し / 筍流し / 麦の秋風 / 卯の花腐し / 走り梅雨 / 卯月曇 /
5月の季語:地理
5月の季語:生活
更衣 / 白重 / 袷 / ネル / セル / 身欠鰊 / 鮴汁 / 豆飯 / 筍飯 / 麦飯 / 粽 / 柏餅 / 菖蒲酒 / 新茶 / 古茶 / 晒井 / 苗売 / 麦刈 / 麦扱 / 麦打 / 新麦 / 麦藁 / 溝浚え / 草肥 / 代掻 / 豆植う / 茄子植う / 甘藷植う / 粟蒔 / 棉蒔 / 菜種刈 / 上蔟 / 繭 / 麦笛 /
5月の季語:行事
孟夏の旬 / 駒牽 / 子供の日 / 母の日 / 愛鳥週間 / 白い羽根 / 電波の日 / 時の記念日 / 端午 / 幟 / 幟市 / 鯉幟 / 武者人形 / 薪能 / 夏場所 / 花湯祭 / ダービー / 退虫の呪 / さんばい降し / 黒船祭 / 松前渡る / 大矢数 / 曽我の笠焼 / 大原志 / 御霊祭 / 諏訪の御柱祭 / 府中祭 / 競べ馬 / 卯月八日 / 柳川水天宮祭 / 今宮祭 / 松本祭 / 宇治祭 / 筑摩祭 / 山崎祭 / 八瀬祭 / 賀茂御蔭祭 / 青柏祭 / 出雲祭 / 伊勢神御衣祭 / 葵祭 / 神田祭 / 三社祭 / 和歌祭 / 三船祭 / 楠公祭 / 日光東照宮祭 / 藤森祭 / 化物祭 / 地主祭 / 練供養 / 千団子 / 団扇撒 / 閻魔堂大念仏 / 聖母月 / 昇天祭 / 家康忌 / 北斎忌 / 義経忌 / 歌麿忌 / 万太郎忌 / 春夫忌 / 泡鳴忌 / 四迷忌 / 朔太郎忌 / たかし忌 / 木堂忌 / 透谷忌 / 四明忌 / 四方太忌 / らいてう忌 / 辰雄忌 / 晶子忌 / 多佳子忌 /
5月の季語:動物
5月の季語:植物
余花 / 葉桜 / 薔薇 / 利休梅 / 牡丹 / 石南花 / 繍毱花 / 金雀枝 / 泰山木の花 / 柑子の花 / 蜜柑の花 / 九年母の花 / 仏手柑の花 / 夏蜜柑の花 / 朱欒の花 / 栗の花 / 棗の花 / 葡萄の花 / 木苺 / すぐりの実 / 夏蜜柑 / 日向柑 / 鳴門柑 / 新樹 / 若葉 / 新緑 / 椎若葉 / 樫若葉 / 樟若葉 / 若楓 / 葉柳 / 常盤木落葉 / 卯の花 / 忍冬の花 / 毒空木の花 / 茨の花 / 桐の花 / 油桐の花 / 胡桃の花 / 朴の花 / 槐の花 / 栃の花 / マロニエの花 / 棕櫚の花 / 水木の花 / アカシアの花 / 山毛欅の花 / 大山蓮花 / 桷の花 / 蔓梅擬の花 / 榎の花 / 櫟の花 / 櫨の花 / 苗代苺 / 苗代茱萸 / 竹落葉 / 奢莪の花 / 庭石菖 / アイリス / ゼラニューム / 罌粟の花 / 雛罌粟 / 矢車草 / 松葉菊 / カーネーション / フロックス / マーガレット / カラー / 百合 / 丁字草 / ルピナス / 朝顔の苗 / 甘草 / 鉄線花 / 風車の花 / 岩菲 / 玉巻く芭蕉 / 苺 / 瓜苗 / 胡瓜苗 / 糸瓜苗 / 瓢苗 / 茄子苗 / 瓜の花 / 胡瓜の花 / 山椒の花 / 山葵の花 / 野蒜の花 / 萵苣の花 / 牛蒡の花 / 豌豆 / 蚕豆 / 筍 / 蕗 / 甘藍 / 菊萵苣 / 新馬鈴薯 / 蓮の浮葉 / 麦 / 麦の黒穂 / 烏麦 / 青歯朶 / 玉巻く葛 / 石菖 / 二葉葵 / 紫蘭 / 鈴蘭 / 九輪草 / 擬宝珠の花 / 酢漿の花 / 富貴草 / 現の証拠 / 車前草の花 / 踊子草 / 立浪草 / 連理草 / 狐の提燈 / 姫女苑 / 都草 / 捩花 / 蛍蔓 / 巖千鳥 / 衝羽根草の花 / 浜豌豆 / 蛇苺 / 夏蕨 / 蛇の髭の花 / 浜靱 /
⇒ 三夏を含む夏の季語一覧はこちらをクリック
「五月」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「五月」について
【表記】五月
【読み方】ごがつ
【ローマ字読み】gogatsu
子季語・関連季語・傍題・類語など
・五月来る(ごがつくる:gogatsukuru)
・聖五月(せいごがつ:seigogatsu)
–
季節による分類
・「こ」で始まる夏の季語
・「夏の時候」を表す季語
・「初夏」に分類される季語
五月を含む俳句例
顧る間人の岬五月晴/西山泊雲
峡五月寺領を分つ杉の雨/原裕
はら~と椎の雫や五月闇/鬼城
纜の沈める水や五月闇/橙黄子
掌に包む心音五月闇/島田妙子
象なき色の饒舌五月の陽/林翔
鼓鳴る芝山内や五月晴/正岡子規
花嫁の涙の光る聖五月/田原央子
五月富士全し母の髪白し/桂信子
大黄の広葉にたまる五月闇/普羅
五月闇青銅厚き地獄門/有馬朗人
青五月叱々々の誕生日/河野南畦
薬園のゆかしき五月五日哉/蕪村
五月行や闇路に迷ふ流れ買/才丸
校塔に憑物数多五月尽/攝津幸彦
顎の鬚に風あり五月晴/正岡子規
一神事五月の風を奉る/高木石子
虻出よせうじの破の五月晴/一茶
空五月杉の匂ひの毛穴にも/原裕
火の雨も洩らぬ巌ぞ五月晴/西望
俳句例:21句目~
笈も太刀も五月に飾れ紙幟/芭蕉
筍の根の紫の五月かな/野村喜舟
一灯の端島灯台五月闇/森山抱石
娘三人昆蟲館の五月闇/田中裕明
五月晴天安門に人溢る/塩川滋也
一群の托鉢僧や五月晴/正岡子規
高原の天鼓の蛙五月闇/皆吉爽雨
早咲の朝顔赤し五月晴/正岡子規
竹の屁を折節聞くや五月闇/其角
桃色に教会灯る五月闇/いさ桜子
鯛五月麦藁鯛と蔑まれ/大橋敦子
深大寺五月幟や水ぐるま/中勘助
山畑や物種栽る五月晴/正岡子規
艀から艀に猫が跳ぶ五月/旭昭平
良寛堂五月雀の屯せり/高澤良一
五月六月星に漂う掃海艇/穴井太
縁談や五月残雪ある他郷/及川貞
かくれ里猫の鳴音や五月闇/洞雨
吹浦や松に沿ひ来る風五月/丸山稔
修行僧五月の溶岩に翻る/菅原鬨也
俳句例:41句目~
蜂蜜の結晶解けて聖五月/原田青児
薬出す医院の小窓聖五月/本宮鼎三
五月闇部品満載して通る/森田智子
聖五月諸刃の曇り水平に/高橋綾子
五月闇踏絵に人の足の跡/中村石秋
五月闇蓑に火のつく鵜舟かな/許六
制服も鞄も返し五月果つ/皆川白陀
また楽し友遠方の五月文/横光利一
白樺の白き走り根五月光/大橋敦子
五月闇聖パウロ教会も/鈴木六林男
聖五月神は一切無言にて/山本嘉郎
聖五月海へ墜ちゆく島の径/松林慧
五月闇母は眠りて父を待つ/皆吉司
百塔の鐘ひびきあふ聖五月/河野彩
灯台は白き貴婦人聖五月/徳永球石
真珠抱く五月の海の光凪/長谷川翠
海に向き眉描く女聖五月/原田青児
蛇臭く少年屯して五月/小松崎爽青
恐竜の喉に触って聖五月/松本恭子
合宿の艇漕ぎ出す湖五月/伊東宏晃
俳句例:61句目~
布を裁つ鋏の音も聖五月/岩瀬鴻水
封緘の糊の甘しよ聖五月/鈴木栄子
十字架は雲より上に聖五月/岬雪夫
本郷の五月は青し薄荷糖/中村苑子
吹きのぼる山は五月の嵐かな/酒堂
釣をして病養ふ五月かな/野村喜舟
杜若咲くや五月の濁り水/正岡子規
励ましを賜ふ縁や聖五月/島村久枝
五月鯉上り山里明るくて/後藤緒峰
松籟を残し五月を君逝けり/穴井太
五月闇上げ潮匂ふ船溜り/前島勢津
稜線の輝きませる五月かな/遠山翠
国原や五月は青き霞立つ/佐野良太
茶漬食ふ五月某日薄情に/藤田湘子
地下道に溜る打水五月尽/右城暮石
川風に幟はためく五月場所/小宮典
一望に京の五月や上の茶屋/浦濤聲
奔放な鞍馬の走り根五月闇/檜紀代
梨棚の下に夕日や五月尽/波切虹洋
露店の傘負け顔や五月晴/正岡子規
俳句例:81句目~
草泊りの風習廃れ阿蘇五月/杉本寛
痩畑や物種栽うる五月晴/正岡子規
森五月木目菓子食べ残し/宮坂静生
煌々と五月の林樹液充つ/内藤吐天
五月、金貨漾ふ帝王切開/加藤郁乎
大瑠璃の裏声の艶五月闇/矢島渚男
満園の露日に動く五月晴/正岡子規
窓全開五月五日の空青き/中村ふみ
金を蒔く天職五月高窓に/古舘曹人
童顔の警官五月の街に立つ/谷和子
外食や五月食慾度外れて/阿部完市
車引快便はなつ五月の野/細谷源二
渓流の畔の起伏に五月晴/飯田蛇笏
万丈の杉の深さや五月闇/稲畑汀子
五月朔日初花なりし時計草/滝春一
笠嶋はいづこ五月のぬかり道/芭蕉
大仏や眼許り光る五月闇/正岡子規
塩だけのおむすび結ぶ五月闇/照敏
電線が空を横ぎる五月かな/皆吉司
大沼や蘆を離るゝ五月雲/内藤鳴雪